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2009年6月

2009年6月29日 (月)

カラフルな、夏の花!!

Ayame   十勝の野山は、「夏まっさかり!」という雰囲気になってきました!

 初夏には白い花を多くご紹介してきましたが、夏も本格的になってくると、野の花の色合いもだんだんカラフルになってきます。

 最初にご紹介するのは、アヤメ

 私は千葉県の出身なので、実家の近くにはキショウブがよく咲いていましたが、十勝ではこの紫のアヤメがたくさん咲いています。

 お花屋さんで売っている園芸種のアヤメより、ずっと小ぶりな花で、十勝の山では道端にもたくさん咲いています。

 道端に咲く花とは思えない美しさ。

 私は園芸種のアヤメより、小ぶりな野生のアヤメのほうが、ちょうどいい大きさで好きです。

 濃い緑のまっすぐな葉のなかからすっと伸びてきた紫の花・・・暑い夏に少しの涼を感じさせてくれますね!

Ezokanzou2  そして次は、エゾカンゾウ

 ゼンテイカ(禅庭花)と言ったりもします。

 これも野の花としては、美しすぎる花。

 有名なニッコウキスゲに似ていますね。

 ウチの近くの山では、沢すじの斜面とか、カシワの幼木の植林地などに咲いています。

 私は北海道に来る前に、九州に住んでいましたが、この花によく似た「ユウスゲ」という花が大好きでした。

 「ユウスゲ」は、夕方に咲いて朝にはしぼんでしまう風流な花でしたが、このエゾカンゾウは、朝に咲いて夕方にしぼむ、「朝型人間(花)」です(笑)。

France_giku  次にご紹介するのは、フランスギク

 この花はもう、十勝ではまるでタンポポのようにそこらじゅうの道端や空き地に咲いている花です。

 もちろん、外来種

 原産地はアフリカのカナリア島だそうですが、名前の通り、フランスからの舶来品種、というイメージがありますね。

 よほど十勝の気候に合っているのでしょうね。
 
 帯広の街の住宅街では、もう雑草として嫌われているかもしれないくらいです。

 さすがにウチの近くの山ではあまり数は多くありませんけれどね。

 白いたくさんの花びらの真ん中に、黄色いマル・・・。

 「花」といって思いつくまさに基本形ですね!

Utsubogusa  そして次は、ウツボグサをご紹介しましょう。

 「ウツボ」というのは、海にいるウナギの仲間・・・ではなくて、昔の武将が弓矢の矢を入れて背負った「靫(うつぼ)」という道具に花の形が似ているところからついた名前のようです。

 この花もウチの近くの山では道端、というか、道の真ん中に咲いています。

 もちろん舗装道路ではありませんよ。

 砂利道の真ん中の、人や車が踏まないところなんかに小さな花を咲かせています。

 これまでのラインナップからすると地味な花ですが、森の中で見ると、鮮やかな赤むらさき色がなかなかきれいな花です。

Kibananokourintanpopo  そして次は、キバナノコウリンタンポポ

 ちょっと変わった形の花でしょう??

 これも外来種

 ヨーロッパ原産だそうです。

 タンポポといっても、とても背の高い花で、1メートル近くあります

 「コウリンタンポポ」というのもあって、こちらはもう少し背が低い鮮やかなオレンジの花

 十勝では河川敷などですさまじい勢いで増えています。

 キバナノコウリンタンポポのほうも、それに追いつけ、追い越せ、という勢いで、畑のふちなどに群生していますね。

 写真の花は、近くの植林地でひっそりと咲いているのを見つけました。

Rupinasu  そして最後はルピナス

 この花は、私の持っている「北海道の野の花」という図鑑には実は載っていないのですが、十勝ではもう「野の花」と言ってもいいのではないでしょうか

 それくらい、空き地や道端にもたくさん自生しています。

 紫、ピンク、ブルー、白・・・。

 気まぐれにいろんな色の花を咲かせるルピナスは、もちろん花壇の花としても愛されていて、住宅の庭先などにもたくさん植えられています。

Rupinasu2  写真にも写っていますが、きぬさやによく似た種をつけますね。

 この種が風に乗って、あるいは小鳥によって運ばれていくのですから、どんどん増えていくのもうなずけます。

 十勝の気候に合っていて、昔、開拓農家の庭に植えられていたので、時が経ってその農家さんが離農してもルピナスだけは残って毎年花を咲かせています。

 大雪山系のふもと、「十勝三俣というところでは、そんなルピナスの群生地があって、農家はもうないのに、この時期たくさんの人が花を見に訪れるそうです。

 開拓の跡、人は去っても花は残る・・・

 そう思うとちょっと感傷的に思えてきますよね。

Bell_fumfum

 という訳で、今日のポストカードは、「ウツボグサ・・・遠くにベル隊長」です!(笑)

Bell_utsubogusa_postcard

 今日も、読んでくれてありがとう!!

 予告!次回は、「シジュウカラさん、子育て!」を、お送りする予定です。

 ブログをはじめて約10ヶ月・・・。1万アクセスに到達しました!
 とっても嬉しかったので、サイドバーにカウンターをつけちゃいました(^0^)。
 これも皆さんのおかげと感謝、感激しております。ありがとうございました!
 ベル隊長もいたくお喜びです(笑)。
 今後とも「十勝の自然探犬隊」をよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
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2009年6月25日 (木)

十勝の蜂さん、お仕事中!

Maruhanabachi2  突然ですが、夏が来ました!(笑)

 ず~っと雨の日続きで、「電気がない・・・」と嘆いていたのがウソのよう。

 一昨日まで、寒くてストーブをつけ、セーターを着ていたのに、今日はもうTシャツ、短パン・・・。

 この落差に体がついていきません。

 でも、こうなると、十勝の蜂さん達は、「さあ!」とばかりにお仕事始めていますよ。

 まずは、マルハナバチさんです。

 丸くて、コロンとした形。

 そしてフワフワの毛に覆われた体・・・。

 マルハナバチさんの仲間は、みんなまるで「空飛ぶぬいぐるみ」のような姿ですね!

 タンポポの花に夢中なのは、体長2センチくらいの大きなハチさんだったので、オオマルハナバチさんかな・・・??

 私はあまり昆虫には詳しくないので、ちょっと自信がありません。

Maruhanabachi5  丸いポンポンのような花・・・。

 これはなんと、ギョウジャニンニクの花です。

 5月においしくいただいた山菜のギョウジャニンニク。

 いまはこんなカワイイ花をつけて、蜂さんたちを誘っています。

 このマルハナバチさんは、ちょっと色が変わっていますね。

 グレーと白のしましま模様が特徴的です。

 オオマルハナバチさんほど大きくはなかったですね。

 体長1.5センチくらいでしょうか。

 何マルハナバチさんかはちょっとわかりませんでした。

Maruhanabachi3  そしてこちらの写真・・・白い花びらが見えていますが、これはイチゴの花ですよ。

 ウチの畑のイチゴ・・・。

 もうすぐ実が赤く染まって食べごろになります。

 このマルハナバチさんは、1センチくらいの小さな体・・・。

 コマルハナバチさんでしょうか。

 イチゴの花をブンブン飛び回って、蜜を集めていましたよ。

Maruhanabachi4  マルハナバチさんの仲間は、蜂のなかでも、とっても優しい性格。

 イチゴやカボチャ、ブルーベリーやサクランボなど、ウチで植えている野菜や果樹の受粉をしてくれる、カワイイ蜂さん。。

 もう言うことなし!の愛すべき存在です。

 こちらは、ハスカップの花にぶらさがっていますね。

 花から花へ、気ままにブンブン。

 はたから見ると、気楽なお仕事のように見えますが、花の時期の短い十勝で冬を過ごすのに十分な蜜を集めるのは容易なことではないでしょう。

Kiirosuzumebachi  そして、お次はちょっとコワイ蜂さんですよ!!

 キイロスズメバチさんです。

 わぁ、写真を見るだけでコワイですねー(笑)。

 マルハナバチさんと違って、とっても気性の荒い蜂さんです。

 ウチの山にいるスズメバチさんの仲間は、9割がこのキイロスズメバチさん。

 残念ながら(笑)、オオスズメバチさんもいらっしゃいます。

 ウチの家族は、ベル隊長も含めて、まだスズメバチさんに刺されたことはないのですが、全国でも年間40人以上がスズメバチさんに刺されて命を落としているという・・・。

 熊さんよりもずっとずっとコワイ存在なんですよ!

Futamon_asinagabachi2  そして、最後にご紹介するのは、フタモンアシナガバチさんです。

 背中、というか、お尻の部分に紋がふたつついているので、こんな名前なんですね!

 いま、直径5センチくらいのちいさなお家を建設中。

 もちろん、セルフビルドですよ(笑)。

 フタモンアシナガバチさん自体も2センチくらいの小さな体。

 こちらは、マルハナバチさんほど優しい性格ではないのかもしれませんが、スズメバチさんに比べると、西洋のマフィアとクラスのいじめっ子くらいの差はありますね(笑)。

Futamon_asinagabachi1  この巣も小屋の近くにあるのですが、特に恐れる必要はありません。

 この蜂さんは、こうして小さな巣を、少しずつ、少しずつ大きくしていって、仲間もどんどん増えていくんですよ!

 6角形のお部屋をきれいに並べているでしょう?

 そして、その一室には、真珠のような卵が・・・。

 今は女王蜂が「お一人様」でお住まいの巣。

 そのうち仲間がどんどん増えていって、秋も深まると10匹以上の勢力になりますよ!

 とっても面白いので、これからもこの蜂さんの巣の様子をご紹介していきますね!

 どうかお楽しみに!!

 6月も終盤。
 
 夏休みやお盆休暇はまだまだ先。

 お仕事ちょっぴりイヤになりそうなあなた!

 十勝の蜂さんもみんなそれぞれお仕事がんばっていますよ

 さあ、私達もお仕事がんばりましょう!(笑)

Bellsuzumebachi

 という訳で、今日のポストカードは、「ギョウジャニンニクの花と蜂さん」です。

 この蜂さんの名前は・・・わかりません。すいません。(汗)1センチくらいの小さな蜂さんでした。ミツバチ??

Gyoujaninnniku_hachi

 今日も、読んでくれてありがとう!!

 予告!次回は、「カラフルな、夏の花!!」を、お送りする予定です。

 道端に咲くアヤメやエゾカンゾウなどをご紹介します。お楽しみに!

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2009年6月22日 (月)

草原を飛ぶフワフワ…その正体は??

Bell2  6月の牧草地は、草丈が伸びてきて、風が吹くとサワサワと音をたてる…それがとても心地良く聞こえます。

 6月の末には一番草の刈り入れが始まる牧草地。

 今がいちばん草の勢いがいい時期です。

  写真の牧草地は、ウチの近所ではいちばん標高の高いところにあるので、とっても見はらしがいいんです。

Fuwafuwa2

   そしていつもどこかしらから風が吹いてくる…。

  その風に乗って、フワフワと舞い飛ぶ不思議なものが…。

  写真ではちょっとわかりづらいかもしれません。

  そよそよと吹く風に、白い綿毛のようなものがしきりに流されて行くのです。

  なんでしょう?

Inukoriyanagi1 

  綿毛の出てくる方向に行ってみると、そこにあったのは、柳の木!

  フワフワの実を枝にたくさんつけています。

  この柳の木…イヌコリヤナギと言うんです!

 高さ2メートルくらいでしょうか。

 あまり大きな木ではありませんが、畑や牧草地のふちの、水路わきなどによく生えています。

Inukoriyanagi2  フワフワの綿毛の中には小さな黒いツブツブがあって、それが種なんですよ。

 砂粒くらいの小さな小さな種。

 大きな木ではないにしても、こんな小さな種が木になるなんて、驚きです!

  それにしても、こんなフワフワの綿毛を飛ばす木が、そこらじゅうに生えているんですもの、ベル隊長の毛が人気なくなるのもうなずけますね!

  イヌ…という名前がついているところからして、ベル隊長のライバルです(笑)。

Bell1

  ベル隊長ご本人は、いたって冷静に受け止めているようですけれど。

  初夏に綿毛を飛ばす木は、実はイヌコリヤナギだけではありません。

  柳の木の仲間は多くの木がこうして種に綿毛をつけて遠くに飛ばし、繁殖地を広げる作戦をとっているようです。

  十勝にはあまりありませんが、ポプラなどもこうして綿毛を飛ばしますね。

  中国ではこれを「柳絮」(りゅうじょ)と言って、日本における「桜」に匹敵するくらい愛されている春の風物詩なのだそうです。

Chishimafuro1 そういえば、ベル隊長と二人で草原に座ってこの「柳絮」を眺めていると、なんだか風流な気分になってきます。

  風流…といえば、この花の名前も風流ですよ!

 チシマフウロです。

  ここの牧草地にたくさん咲いていました。

  エゾフウロ、トカチフウロといろんな亜種がありますが、写真の花は、色や花つきからいって、チシマフウロのようです。

  フウロ、というのは「風露」と書きます。

Chishimafuro3    風の露…風の吹き渡る高台の草原に咲く花の名前としてはピッタリだと思いませんか?

  今年の十勝は6月に入ってから、ほとんど晴れの日がありません。

  そろそろ農作物への影響も懸念されるくらいの気候なのですが、こうしてイヌコリヤナギが綿毛を飛ばし、チシマフウロが花をつけているのを見ると、自然の世界ではきちんと季節が移り変わっているなぁ…と安心します。

  温暖化とか、いろんな環境の変化で、気候も少しずつ変わって行くのでしょうが、十勝はやっぱり十勝らしい気候と植生であって欲しいと思う今日この頃です。

Bell_fuwafuwa

  という訳で、今日のポストカードは、「イヌコリヤナギの綿毛」です。

Inukoriyanagi_postcard

  今日も、読んでくれて、ありがとう!!

  予告!次回は「十勝の蜂さん、お仕事中!」を、お送りする予定です。

  カワイイ蜂さん、おもしろい蜂さん、ちょっと怖い蜂さんをご紹介します!

  お楽しみに!(*^_^*)

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2009年6月18日 (木)

十勝の夏の小鳥さん!

Sendaimusikui1 ベル隊長のフワフワの毛を小鳥さんたちが取りに来るお話、5月にもご紹介したのですが、(「ベル隊長と小鳥さんの、暖かい!?関係」参照)今日はその続編プラスαです!

すっかり青葉の繁った十勝の森には、夏鳥さんたちがほぼ到着し終わりました!

エゾハルゼミさんの歌声とともに、小鳥さんたちの恋の歌もさかんに響いてきます。

そんな中からベル隊長の毛を巣材にしようとやって来る小鳥さんたち。

Sendaimusikui2 まずは、センダイムシクイさんです!

ちょっとウグイスさんに似ているでしょう?

とっても小さな小鳥さんで、体重は10グラムくらいしかないそうです。

そのくせ声は大きくて、「チョチョビィ~!」と、びっくりするくらい大きな声で鳴きます。

センダイムシクイ…というのは、この「チョチョ」の部分が「千代千代」と聞こえることから来ているようですね!

ウグイスさんの仲間ですから、普段は籔の中にいて、あまり姿を見せない小鳥さんですが、ベル隊長のあったかい毛の魅力に誘われてやって来たところをパチリ!

小さな体でめいっぱい毛をくわえているのがカワイイでしょう?

Benimasiko1 次の小鳥さんは、ベニマシコさんです。

ベニマシコさんは、ちょっと長めの尾羽の両脇が白いところをみると、ホオジロさんの仲間のようですね。

くちばしが短くて、おちょぼ口なところがカワイイ小鳥さんです。

ベニマシコさんは、十勝ではよく川原や植林地など、明るい林にいますね。

ベル隊長の毛を取っている、地味な色合いのほうがメスですよ。

Benimasiko3 ボディーガードとして一緒にやって来た、赤っぽい色のほうがオス。

ベニマシコ、という名前のとおり、胸のあたりがイチゴのような華やかな赤い色をしているのがおわかりですか?

ちょっと後ろむきな写真になってしまったのが残念です。

森の中で見かけると、赤い色がはっとするほど鮮やかできれいな小鳥さんなんです。

「ピッポッ、ピッポッ」と、やさしい、かわいらしい声で鳴く、私が大好きな小鳥さんのひとつです。

Kibitaki1 そして最後にご紹介するこの小鳥さんは、野鳥好きの方なら知らない人はいない、キビタキさんです!

鮮やかな黄色い胸、黒に白い紋の入った翼…。

とてもきれいな小鳥さんです。

写真に映っているのはもちろんオス。

ベル隊長の毛を取りに来たのではありません。

ウチのすぐ前にかけてある巣箱にご入居を検討するため、なぜか1日だけご来訪だったんです。

Kibitaki2 残念ながら、巣箱はお気に召さなかったみたいですけれど(笑)。

ウチの近くの森にはたくさんのキビタキさんがいて、こうしてブログを書いている間もひっきりなしにキビタキさんのさえずりの声が聴こえてきます。

いろんな風に鳴く小鳥さんですが、ウチの近くのキビタキさんは、「ピッカララ、ピッカララ…」と、笛を吹くようなきれいな声で、歌います。

「天は二物を与えず」とかいいますが、このキビタキさんのように、姿も声も美しい小鳥さんも、ちゃーんといるんですね!

Inuge さて、6月も中旬を過ぎて、ベル隊長の毛も、さすがに人気がなくなってきました。

でも、4月のはじめから約2ヶ月間、シマエナガさん、ハシブトガラさん、ヒガラさん、シジュウカラさん、カワラヒワさん、ノビタキさん、センダイムシクイさん、ベニマシコさんと8種類の小鳥さんにベル隊長の毛をご利用いただきました!

ベル隊長、ご苦労さま!

Bell_fuwafuwa

という訳で、今日のポストカードは、「ベニマシコさん(メス)」です!

Benimasiko_postcard

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2009年6月13日 (土)

日本のスズランです!

Suzuran1   6月になると、ベル隊長とのお散歩の歩みが遅くなる。

  それはこのスズランのせいです。

  いつものお散歩コースには、いくつかスズランの生えている場所があって、いつ花が咲くかと気が気じゃなくて、そのあたりではに歩みが遅くてベル隊長をイライラさせています(笑)。

  スズランは、とっても小さな花。

  だけどその可憐さと言ったら…!

Suzuran2   以前ご紹介した「オオバナノエンレイソウ」が主役を張れる女優さんだとしたら、このスズランは、まさに十勝の花のアイドル!

  かわいらしさでは誰にも負けません。

  そして十勝に自生するスズランは、正真正銘の日本のスズランですよ!

  ほら、花の中まで真っ白でしょう?

  よく栽培されているドイツスズランは、花の中がピンクっぽいんです。

  花つきも、もっとずっと多くて、華やかな感じです。

Suzuran3   でも私はこの日本のスズランが好き。

  いかにも野の花…という慎ましさと、花の中まで真っ白な清楚さがいいな、と思っています。

  それから十勝の森は、スズランがたくさん自生しているところ。

  以前、十勝平野は昔カシワの木の大樹林帯だったとご紹介しましたが、きっとそのカシワの林の下にとっても適した花なのでしょう。

 カシワの木は葉が出てくるのが6月頃。

  それまでの間、スズランはたっぷりと木もれ日を受けて花を咲かせます。

  十勝にはカシワ(柏)の字がつく地名が多いとご紹介しましたが、スズランもまた地名として残っていますよ。

Suzuran4

  帯広市の北隣の音更(おとふけ)町には、鈴蘭という地区があります。

  十勝川を見下ろす高台の地区で、そこにある鈴蘭公園には、十勝川の花火大会を見に行ったことがあります。

 十勝川にかかる橋の名前は「すずらん大橋」

 鈴蘭小学校、という学校もありますよ、カワイイ名前ですね!

Yukizasa1   こちらはユキザサ

 スズランと同じくらいの小さな花です。

 薄暗い森の中などで見つけると、ふわりとした白い色がほんのり光るようできれいです。

 ササ、というのは葉っぱの形からきているのでしょうね。

 「雪笹」という名前が風流です。

 私はこのユキザサと、次に紹介するチゴユリは、スズランの仲間と勝手に思っています。

 大きさも花の時期も同じくらいですし、どれも白い小さな花ですしね。

Chigoyuri1  ユキザサ、チゴユリ、の2種は、「お茶」(茶道)の花として愛されてもいますね。

 そういえば、スズランよりも、ぐっと日本的な感じです。

 チゴユリは、「稚児百合」

 直径2センチほどの小さな白い花をうつむきがちにつけています。

 ユキザサと同じような、少し暗い森の中でよく見かけます。

 スズランが、木漏れ日の当たるような明るい森でよく見かけるのと対照的ですね。

Chigoyuri2

 6月の森は、青葉が繁って日差しを遮り、うす暗くなります。

 この季節になると、十勝も晴れの日は日差しが強くて暑くなりますから、青葉の森の小さな白い花にちょっとした「涼」を感じています。

Bellsuzuran

 という訳で、今日のポストカードは、もちろん「スズラン」です!

Suzuran_potcard

 今日も、読んでくれてありがとう!!

 予告!次回は、「十勝の夏の小鳥さん!」を、お送りする予定です。

 ※十勝はここのところ、雨ばかりが続いています。
  ウチの主要な電源は、太陽光発電・・・。
  とても電気が足りません!
  そんな訳で最近、記事の更新も、皆さんのブログへのご訪問も遅れがちです、ごめんなさい!
  お天気、はやく良くならないかな~。

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2009年6月 9日 (火)

エゾハルゼミの恋の歌!

Sora_rokugatsu   十勝の6月の森は、エゾハルゼミの恋の季節。

  すっかり夏らしくなった青空の下、十勝の森はどこもかしこも、ヨーキン、ヨーキン、ケケケケケケケ…というエゾハルゼミの恋の歌で大賑わいです。

   エゾハルゼミ…と言っても実は、北海道だけにいる訳ではないんですよ。

  私は十勝に来る前に、九州の大分県久住町(現在の竹田市久住町)というところに3年ほど住んでいましたが、標高の高い高原地帯では5月のGW頃にこのセミがよく鳴いていました。

Ezoharuzemi4   十勝では、カラマツ林などに多いエゾハルゼミですが、九州では、クヌギ林などでたくさん鳴いていましたよ。

  それでも十勝の森の大合唱は、やはり聴きごたえがあります。

  鳴き声は、先ほどもご紹介したように、ヨーキン、ヨーキン、ケケケケケケケ…という感じなのですが、これが集まって大合唱になると、内地のヒグラシの声にも似たような感じに聞こえます。

  ただ、ヒグラシのような、もの悲しい感じはあまりなくて、とても爽やかな感じの歌声ですね。

  ヒグラシの声が物悲しく聞こえるのは、夕方に鳴くせいもあるのかもしれませんけれど。

Ezoharuzemi2  エゾハルゼミは、晴れた日の昼間に鳴くセミさんです。

  私は出身が千葉で、そのあと九州などにも長く住んでいましたから、セミと言えばアブラゼミミンミンゼミツクツクホーシ、そしてヒグラシ…九州にはシャアシャアとうるさいクマゼミまでいましたよ。

  ところが十勝では、6月にこのエゾハルゼミが鳴いて、7月にはほとんどセミの声を聞くことはありません。

 8月になると、エゾゼミコエゾゼミと言った、アブラゼミと似たような声で鳴くセミが出てきますが、あまり数は多くなくて、内地のような「蝉しぐれ」にはあまりなりません。

Ezoharuzemi1_2   なので、十勝でセミの声を楽しもうと思ったら6月が一番いいんですよ!

  今の時期、私のように山に暮らしていると、ちょっと小振りなエゾハルゼミにちょくちょくお会いできます。

  山路を歩いていると、すぐ近くの木の枝でヨーキン、ヨーキンと鳴きはじめて、私が近付くと鳴きやんだり。

  曇りの日には、草の葉の上で休んでいたり。

  近くでよく見ると、セミの羽というのは透き通っていて、黒や緑の細い縁取りがついていて、それはきれいなものですね!

Ezoharuzemi5   よくセミって、8年くらい土の中にいて、こうして成虫になると一週間ほどの命だと言うじゃないですか。

  私が今の場所に引っ越して来たのは6年前ですから、写真のセミさんなどは、私達よりずっと前からこの場所に住んでいた先輩さんなんですね!

  ところで私はこのエゾハルゼミについて、とても不思議に思っていることがあります。

  それは、このセミの脱け殻をいまだ見たことがないこと。

  ウチは山の中にありますから、周りには木がたくさんあって、脱け殻のひとつやふたつ、見かけてもおかしくないと思うのですけれど。

Ezoharuzemi3   実際にエゾゼミやコエゾゼミの脱け殻はしょっちゅう見かけて、脱皮したてホヤホヤの真っ白なセミさんも、何度も見たことあるのです。

 でもエゾハルゼミに関してはそういうことがありません。

  よほど上手に隠れて脱皮するのでしょうか??

 図鑑などで見ると、ちょっと小ぶりな抜け殻のようですね!

 一度実物を見てみたいと思って探しているのですが・・・。 

  不思議でなりません。

  6月の十勝は、このエゾハルゼミの大合唱の合間にカッコウとツツドリの声、青々とした木の葉のざわめき、そして地表を彩る野の花…森がいちばん賑やかに華やぐ季節なのです!

Bell_vs_semi

  という訳で、今日のポストカードは、「エゾハルゼミの鳴くカラマツ林」です。
 
 音は写真に撮れませんが、爽やかな風とエゾハルゼミの大合唱を想像しながらご覧くださいね!

Karamatsu_postcard

  今日も、読んでくれてありがとう!!

  予告!次回は、「日本のスズランです!」を、お送りする予定です。

  十勝の森に自生する可憐な花、スズランとその仲間たちをご紹介します。お楽しみに!

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2009年6月 5日 (金)

初夏!十勝の田園風景!

Boufurin1  延々と続く畑、まっすぐな防風林、そして青い空…。

  十勝の田園風景をひとことで言い表すとこんな感じです。

  最近ではいい感じの防風林もめっきり減ってきたんですけどね。

  6月の麦畑は、青々とした麦が風にそよいでとても気持ちがいい!

 もう少しすると穂が出てきて、濃すぎるくらいの青緑が柔らかい色に変わって、やがて7月には黄金色に染まります。

Jouki   梅雨のない北海道ですが、6月はやはり他の月と比べると、お天気の悪い日が多いんですよ!

  雨上がりの晴れた朝、畑の土から水蒸気が上がっていますね。

  この畑にも何かの種が蒔かれています。

  芽が出てくるまでそれが何だかわからないのも楽しみのひとつ。

  蕎麦だといいな。

  何年か前も同じ場所が蕎麦畑だったので、可能性は高いかも。

  蕎麦畑なら、夏に一面真っ白な蕎麦の花がとてもきれいなので。

Beet1   そして、これは、ビート畑。

  皆さん「ビート」をご存じですか?

  砂糖大根、甜菜(てんさい)とも言いますね。

  北海道に特徴的な作物で、皆さんのお宅で使っているお砂糖、実はこのビートから作られているんです。

  GW頃に植えた苗が、少し大きくなってきました!

  お行儀よくきちんと並んだ姿がカワイイでしょう?

Beet2   これから夏にかけてぐんぐん大きくなって、秋にはかぶのような大きな根っこになります。

  それを収穫して、細かく刻んで煮て、煮つめて…お砂糖を作るんですよ。

  このビート畑は広さが5ha。

  だいたい180メートル×280メートルです。

  十勝の畑はだいたいこの大きさが一単位。

  それぞれの畑に小麦、ビート、ジャガイモなどの作物を植えて、毎年場所を変えて行きます。

  作物の連作障害を防ぐ工夫なんですね。

Bakuchiku  ビート畑につきものなのが、この通称「爆竹」。

 山から出てくるエゾシカさんが、ビートの苗を食べてしまうのを防ぐために、よく畑と山の間に置かれています。

 普通夜間などに一定の時間ごとに「バーン!!!」と大きな音をたててエゾシカさんをビックリさせる仕掛けです。

 ウチは山が近いので、ウチの周りの畑には夜な夜なエゾシカさんが出没するらしく、二ヶ所に設置されていますね。

 普通夜間しか鳴らないのですが、ときどき昼間に鳴ることもあります。

Imo2   さて、北海道といえば、やはりジャガイモ。

  こちらがそのイモ畑です。

  やっぱりGWに植えた種芋から、ようやく芽が出てきましたね!

  ジャガイモは、種芋よりも上にたくさん芋が出来るので、植えた後に土を高く盛ってあります。

  こげ茶色の波の上に、ジャガイモの苗が浮かんでいるように見えますね。

Imo3  ジャガイモは、本当に北海道の気候にあっていて、他の作物の生育が悪い冷夏でもまったく問題ありません。

  むしろ暑さに弱い作物です。

  ジャガイモは種芋から育つので、それはそれは成長が早くて、7月始めには花が満開になりますよ。

  この見渡す限りの畑がジャガイモの花で満開になったら、それは見ごたえがあるでしょうね!

  楽しみです。

Imo1   こうして見ると、初夏とは言え、十勝の畑はまだまだ寂しい風景ですね!

  これが7月始めには、それはそれは華やかな風景に変わりますよ!

  小麦の黄金色、ビートの緑、ジャガイモの花の白や紫…。

  今からその頃を楽しみにしながら、ベル隊長と毎日畑の中をお散歩しています!

Bellbakuchiku

  という訳で、今日のポストカードは「小麦畑のベル隊長」です。

Bell_komugi_postcard

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  予告!!次回は、「エゾハルゼミの恋の歌!」を、お送りする予定です。

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  今回は、畑はやっぱり「自然」じゃないので「田舎暮らし」に行きましょう!
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2009年6月 2日 (火)

十勝は青葉の季節です!

Aoba1   最近、外に出ると、「あ、空気がおいしい!」と感じます。

 これってきっと、フィトンチットの味なんですよ!

 新緑の季節を迎えた十勝の森は、木々の青葉が繁って明るい緑がとてもきれい!

 5月の中旬ごろから始まった新緑。

 カラマツ、シラカバなどから芽吹きはじめて、今ようやく広葉樹の葉が出揃いました!

 今日は皆さんに、十勝の代表的な樹木の若葉をご紹介したいと思います。

Harunire1  まずは、ハルニレ

 この木はもう、十勝の代表的な木ですね。

 山にも平地にもよく生えている木です。

 大きくなると枝を四方に広げて、「この木何の木・・・」みたいな形になることが多いので、草原に一本で立っていたりすると素敵です。

 十勝の豊頃町というところには、有名なハルニレの木があって、写真集などでも有名ですよ。

 けれど、ウチではなぜかあまり好かれていないのです。

 ハルニレという木は、実は少し湿り気のあるところに生える木なので、この木がたくさん生えているところは地下水脈が浅くて、よく水のでるところ。

 家を建てたり、畑にしたりするには向かないところなんですね。

 そんなこととはつゆ知らず、ウチはハルニレの木の真ん中に家を建ててしまい・・・(笑)。

 春先など、家の周りが雪解け水でドロドロになって、ベル隊長をだっこして家に入れたりします。

 一本の木でも、その特徴を知っていれば、いろいろ役に立つことはありますね。

Kasiwa1  そして次は、カシワ

 和菓子の「柏餅」の葉っぱの木ですね!

 この木もまた、十勝を代表する木と言っていいでしょう。

 十勝平野は、開拓民が入る前は、カシワの木の大樹林帯だったといいます。

 それくらい、十勝の気候に合っているのがこのカシワの木です。

 ですから、十勝の地名や学校名にはカシワを表すものがたくさんあります。

 柏林台、帯広柏葉高校などなど・・・。

 ペンションとかレストランにも、「オークリーフ」などの名前がよくありますね。

Kasiwa3  このカシワの木が生えているところは、ハルニレと違って、水はけが良くて水脈の深い、家を建てたりするのによい場所ですよ。

 そして、このカシワの木は、とても大きくなります。

 ウチのすぐ近くの畑の脇にも大きなカシワの木があって、分厚い葉っぱを吹きすぎる風の音を聞くのが大好きでした。

 でもこの写真のカシワの木・・・。

 なんと、写真を撮った翌日に伐られてしまいました!

 畑仕事のジャマになっていたのでしょうか・・・。

 とても残念でした。

 写真だけでも撮っておいて良かった!

Aodamo1 Yachidamo1

 そして、次はタモの木です。

 上がアオダモ、下がヤチダモです。

 アオダモの木は、野球のバットの材料として有名ですね!

 よくプロ野球選手が北海道などの山に植林したりしています。

 ヤチダモのほうは、残念ながらバットの材料には向かないみたいです。

 ウチの山には、どちらもありますが、8割はヤチダモの木。

 「ヤチ」というのは、こちらの言葉で「谷あいの湿地」みたいな意味なので、ヤチダモの木が多いということは、やはりウチは湿り気の多い土地なのでしょう。

 どちらのタモの木も、幹がとてもきれい。

 すっとまっすぐに伸びていって、葉っぱの形もきれいなので、私はどちらも好きな木です。

Hoonoki1  次にご紹介するのは、ホオの木

 飛騨高山などの郷土料理、「朴葉味噌」(ほおばみそ)をご存知ですか?

 これは、ホオの木の葉っぱ(多分秋になって、固くなった葉)の上にお味噌をのせて、きのこや山菜などと一緒に焼いたお料理です。

 ご飯のおかずなどに良さそうですね!

 こんなお料理に使うだけあって、ホオの木の葉っぱはとても大きくて立派!

Hoonoki2

 今はまだ大きくなりきっていませんが、40~50センチくらいの大きさになります。

 葉っぱにはなんとも言えないよい香りがあって、木の幹もすべすべしていてとてもきれい。

  大きくなると、白い花が咲いて、こちらもまた芳香がするそうですが、残念ながらウチにあるホオの木はまだ小さいのか花は咲きません。

 秋になって茶色くなった大きな木の葉が道に落ちて積もるのもまた素敵です。
 
 十勝では、ウチのような山間部でしか見かけない木です。

Sennoki2

 そして最後は、センの木(ハリギリ)です。

 よく見ると、に鋭い針のような突起があるでしょう?

 これが「ハリギリ」の名前の由来です。

 幼木のうちは幹にも針があって、山歩きなどのときに引っかかると大変ですが、大木になると、ふとい幹には針はなくなりますよ。

 天狗の団扇みたいな葉っぱの形がきれいですね!

 針のついた幹も、白いまだらがついた色合いはとてもきれい。

Sennoki1  秋になって、黄色くかたくなった葉っぱが落ちてくるとカサリと大きな音をたてて、情緒があります。

 こうして見ると、いろんな木があって、それぞれに特徴がありますね。

 ウチはもともとカラマツの伐採跡地だったのですが、今では自然と生えてきた木々がだんだん大きくなって、その姿を見ているだけで楽しいです。

 私たちが生まれる前から生えていた木、そして、私たちが死んでからも多分生きつづける木・・・。

 大きな木を見ていると「癒される」と感じるのは、フィトンチットの効果はもちろん、そんな長い命に見つめられて心が安らぐからかも知れませんね!

Bellharunire

 という訳で、今日のポストカードは、「ハルニレの木の若葉」です!

 キライといいつつ、やはり若葉はきれいです。しかも、ハルニレという名前の響きがいいですね!

Aoba_postcard

 予告!次回は、「初夏!十勝の田園風景!」を、お送りする予定です。

 6月になって、畑の風景も色鮮やかになってきました。またまたベル隊長を拝み倒して、いろんな写真を撮ってきましたよ!どうぞお楽しみに!

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